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指輪を【手】で作るということ

 

よく手作りの指輪と既製品の指輪の違いを聞かれます。

その時に私が思い浮かべるのが「コンビニのおにぎり」と「お母さんが作ったおにぎり」の違いかな。と思います。

どちらもお米を使ってノリを巻いて作っています。「コンビニのおにぎり」は形が綺麗で味も均一です。

「お母さんのおにぎり」は形はバラバラで、味も塩が効いた部分と薄い部分があったりとまばらです。(我が家だけですかね(;'∀')

だけど、どこかほっとして安心して食べられるのが「お母さんの手作りのおにぎり」だと思います。

既製品の指輪も、手作りの指輪も同じプラチナ・ゴールドです。

各社それぞれ多少の配合の差はありますが、基本的にはプラチナはプラチナ・金は金です。

そしてもちろん既製品のほうがデザインや、繊細な表現などのクオリティーは高いです。

ただ、やはり手作りの指輪には【温度】がこもるのです。

無機質で冷たい金属の指輪ですが、【手】で作る事でその人のぬくもりや気持ちが確かに暖かく伝わっていくのだと思います。

古代より身にまとう装飾品はお守りの意味がありました。

毎日一番よく働いてくれる手。その指に手作りの指輪を贈る事はその人の心を守る温かいプレゼントだと思います。

 

 

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